宮城県の女川町は、町の8割を津波で失いました。陶芸サークルを主宰していた阿部鳴美さんと、サークル仲間も全員被災。立ち上がる契機となったのは、復興支援の異文化交流で知った彩り鮮やかなスペインタイルです。歴史あるスペインタイルによって、女川町に色を取り戻したい、女川独自のタイルデザインで収益を伸ばしたい、と相談が寄せられました。
支援ポイント
01 | 新デザインのコンセプト検討
阿部さんが描いたデザイン数点と、本場スペインの古典デザインのみで、種類が限られていた女川スペインタイル。ほかのスペインタイルとの差別化のため、地域性を生かした新デザインを増やすことに。新デザインのコンセプトを固めるため、女川に対する想いを挙げていきました。
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デザイン画を検討するスタッフ
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パソコンで下絵をレイアウトし、素焼きのタイルに転写
02 | コンセプトに基づき新デザインを提案
「心に残る女川の風景(震災以前の思い出)」というデザインコンセプトから出てきたモチーフ素材を20点に絞り込み、多様な作風のイラストレーターを選定。4人のイラストレーターが、それをもとに、タイルのパーツデザインを提案しました。
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デザインパーツ
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完成タイルデザイン
03 | 販促用のコンセプトブックを制作
タイルの新デザイン提案と並行して、商品や工房を紹介するコンセプトブックも制作。全国配布を意識し、タイルを型どった独創的な形にしました。
支援の着地点
デザインで競合商品と差別化を図り、販促ツールでブランド発信を行いました。
みなとまちセラミカ工房への支援詳細はこちらのPDFをご覧ください。
支援先情報
- 事業者名
- みなとまちセラミカ工房
- 創業
- 2012年
- スタッフ
- 6人
- 住所
- 宮城県牡鹿郡女川町女川駅前シーパルピア女川E棟21
- 電話
- 0225-98-7866
- FAX
- 0225-98-7866
- URL
- http://www.ceramika-onagawa.com/
- 営業時間
- 平日10:00~17:00
- 定休日
- 土・日不定休
※2016年6月現在の情報です。