宮城県内や、鯖ずしの本場といわれる関西圏では実績がある株式会社エムコーポレーション。金華山沖で獲れるブランド鯖「金華鯖」と、宮城県産ササニシキを使用した質の高い商品で、さらなる販路拡大めざして首都圏を狙うものの、競合他社も多数。「他社商品と差別化を図り、首都圏での販路を拡大していきたい」と相談がありました。
支援ポイント
01 | 競合他社の「鯖ずし」を徹底比較
まずプロジェクトメンバーが取りかかったのは、競合商品の調査。販路を拡大したい首都圏の百貨店や高級スーパーに置いてある鯖ずしの内容量や価格、パッケージなどを分析。競合商品は量が多く、賞味期限も当日または翌日と短いのが特徴。分析を進めた結果、現在首都圏で流通している鯖ずしよりも小さく、食べきれる量の商品を開発することになりました。
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鯖ずしのターゲットとニーズを分析
02 | 商品設計と商品開発~二人でも食べきれる、最適な量を検討~
今回狙うターゲットは、百貨店や高級スーパーで買い物をする20~30代やシニア層の夫婦。商品の賞味期限も短いので、一人または二人で食べきれる量を想定し、600gあった既存商品からおもいきって3分の1以下とコンパクトに設計。また、いろんな種類を少しずつ楽しめるように、金華鯖、炙り鯖、車海老、活〆穴子の4種類のラインナップを揃え、客単価アップも狙いました。
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シャリと鯖のバランスも検討
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容器の試作段階
03 | パッケージ制作、そして展示会出展へ
新しく開発した商品は、他社商品と異なり、一人や二人でも手軽に食べられることがポイント。パッケージデザインも競合他社の細長い商品パッケージとは一目で違う、正方形の小箱に。そして、開ければすぐ食べられる箱の作りと明るく華やかな印象のカジュアルなトーンで統一したデザインにしました。ネーミングは既存のブランドネーム「華ずし」に並んで、新ブランド「小華すし」としました。
その後、販促ツールも整備し、3か月で4つの展示会に出展。百貨店バイヤーからは「色々少しずつ楽しめるという発想がいい」「首都圏の市場のニーズに合った商品」「ギフト商品も開発してほしい」と高評価で、複数の商談も成立しました。
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首都圏展示会にて
支援の着地点
エムコーポレーションの支援詳細はこちらのPDFをご覧ください。
支援先情報
- 事業者名
- 株式会社 エムコーポレーション
- 創業
- 2009年
- 住所
- 〒984-0015 宮城県仙台市若林区卸町5-2-6 杜の市場内
- 電話
- 022-231-8376
- FAX
- 022-231-8376
- URL
- http://www.hanazushi.com/
- 営業時間
- 11:00~19:00
- 定休日
- 年中無休(※年中無休)