File No.07 | 和菓子メーカー

高付加価値型の商品開発とデザインで新ブランド構築

株式会社 大沼製菓

画像:高付加価値型の商品開発とデザインで新ブランド構築

昭和20年に創業。石巻市桃生町で、和菓子の製造・卸、小売りを営む老舗の和菓子メーカー、大沼製菓。主に県内外のスーパーなど量販店向けに、団子や大福、饅頭などの商品の製造・卸をしており、「桃次郎のきびだんご」が主力商品。近年、大手の菓子パンメーカーなど競合が複数進出。価格競争に陥り、売上が伸び悩んでいました。
そのため、量販店向けの製造卸事業とは別に自社店舗で高付加価値型の商品を展開し、新しい自社ブランドを構築したいと創業スクエアに相談がありました。

支援ポイント

01 | 調査分析で開発商品を決定

商品を開発するにあたって、プロジェクトチームはまず売上分析と来店顧客調査を実施。現場の感覚ではなく「実際に売れている商品はどれか」を調査分析。その結果、単品の売上は「桃次郎のきびだんご」が首位でしたが、カテゴリ別では「大福」が一番大きいことが判明。来店客調査でも、好きな商品の上位を大福が占めており、「きびだんごの大沼製菓」と同時に「大福の大沼製菓」というイメージを持たれていることがわかりました。きびだんごは、昔から地元に愛される大沼製菓の定番中の定番。これに手を加えて古くからのお客さまに違和感を持たれるよりも「大福」をベースに新商品を開発していくことにしました。

  • 画像:売上分析と来店顧客調査を実施

    売上分析と来店顧客調査を実施

02 | コンセプトと試作

「地元のお客様に愛される地元の食材をつかった商品を開発したい」という想いを持っていた大沼さん。地元桃生町名産の北限のお茶を呼ばれる「桃生茶」を使用した大福を開発することに。何度も試作を繰り返し、濃厚な甘みと香り高い桃生茶をふんだんに使った試作品が完成しました。さらにターゲット層を集めたフォーカス・グループ・インタビューを実施。不満点などを洗い出し、改善を重ねました。最終的に生地にお茶を練りこむことで、お茶の旨味や香りを閉じ込め、さらに茶葉を大福の上からかけることでお茶感をアップさせた、贅沢な商品が完成しました。

  • 画像:試作を繰り返し、商品を完成させていきました

    試作を繰り返し、商品を完成させていきました

  • 画像:桃生茶を使用した大福の試作品

    桃生茶を使用した大福の試作品

03 | ストーリーが見えるデザイン

パッケージのデザインはイメージマトリクスで方向性を検討。「地元のお客様に長く愛される商品を」という想いから、親しみやすいデザインの方向性に。さらに桃生町で親しまれているキャラクター「桃次郎」との親和性を考慮し、素朴なキャラクターとストーリーを設定し、世界観を表現。商品名は「地域」「素材」「商品の種類」「味」「歴史」「語感」「文字の見た目」の項目から検討。「地域」「素材」「商品の種類」を組み合わせた「桃生茶福(ものうさふく)」に決定しました。
新しい事業は「桃生菓子処 大沼本舗」というブランド名に。「大沼製菓」と切り分けることで“従来の大沼製菓とは異なる事業者商品を展開する”ということを社内外に周知させることができます。
ブランドロゴも制作。「リボン」「店構え」「和皿」をモチーフにデザインされたシンボルマークを大沼家の家紋「実付き三つ柏」と組合せました。リーフレットやロゴをあしらたった包装紙、ショッピングバッグも制作。
2015年5月31日に「大沼本舗」としてリニューアルオープンいたしました。

  • 画像:パッケージ案

    パッケージ案

  • 画像:リニューアルオープンの様子

    リニューアルオープンの様子

支援の着地点

大沼製菓の支援詳細はこちらのPDFをご覧ください。

詳細PDF

支援先情報

事業者名
株式会社 大沼製菓
創業
1945年
住所
〒986-0313 宮城県石巻市桃生町給人町字東町119
電話
0120-763-213
FAX
0225-76-1836
URL
http://www.onuma-seika.co.jp/
営業時間
9:00~18:00
定休日
日曜日