楽器の修理などを事業としていたモリタ管楽器サービスから独立し、株式会社MORITAを設立。Fablab SENDAI-FLATの3Dプリンターと出会い、軽量で高性能のトランペット用消音器を開発し、本格的に商品として生産を開始しました。しかし、販売のノウハウがなく、どうしたらよいか悩んでいたところ、FLATのスタッフから連携支援機関の創業スクエアを紹介され、相談に来られました。
支援ポイント
01 | ターゲットと強みの抽出
プロジェクトチームはまず、ターゲットの設定から開始。カラフルな色合い、ひかくてき低コストなどの特徴から、トランペット初心者、中でも中高生等をメインのターゲットにし、市内の高校の吹奏楽部にサンプルを提供し、使用感をヒアリング。「カラフルでかわいい」といった感想から、商品の強みや打ち出し方を抽出。
その後、トランペット奏者に他社商品と比較してもらい、商品の独自性を分析。その結果、消音機能だけでなく、吹奏感にも優れ、トレーニングにも適した商品であることがわかりました。3Dプリンターだからこそできる内部構造のフォルム、カスタマイズ対応、豊富なカラーバリエーション、低コストであることなどの差別感のポイントが顕在化。これらのポイントを整理し、販売促進へいかしていくことにしました。
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商品開発を行った「FabLab SENDAI-FLAT」
02 | ロゴマーク、パンフレット制作
ロゴやパンフレットの制作から、デザイナーやライター、カメラマンが参加。デザインの相性だけでなく、音楽に造詣が深いクリエイターをアートディレクターが選んでチームを編成しました。これまでの分析結果などの結果を、販促物のデザインに反映させ、「中高生向けに楽しく練習ができるポップでオシャレな消音器」というコンセプトで制作を開始。商品説明には、海外での販売を見込んで英文も併記。商品の独自性や強みを捉え、ターゲットに的確に伝える販促ツールが出来上がりました。
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試作品を繰り返し、商品を完成させていきました
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03 | 商品パッケージデザインとノベルティの制作
商品の包材は、ロット数やコストなどを考慮し、オリジナルデザインの箱はオーダーせず、市販のものを使用することに。デザイナーからの提案で、ロゴを外箱へスタンプすることで、デザイン性と低コストを両立。カラフルな商品に合わせて、ロゴデザインの色を変えることができ、コストも抑えることができます。さらにノベルティとして、ポップなデザインのステッカーを制作。商品以外でも目に触れる工夫をこらしました。
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デザイン性と低コストを両立したパッケージとロゴシール
支援の着地点
MORITAの支援詳細はこちらのPDFをご覧ください。
支援先情報
- 事業者名
- 株式会社 MORITA
- 創業
- 2013年
- 住所
- 〒980-0811 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目8−34 佐松ビル1F
- 電話
- 022-211-9356
- FAX
- 022-211-9373
- URL
- http://www.morikan87.com/#id24
- 営業時間
- 9:30~19:00
- 定休日
- 第二土曜日、日曜、祝日